キレイな花 カワシマ

それはそれは

優しく咲く花でした

優しすぎて涙がこぼれるくらいに

まかりなりにも

自分の人生にはそれなりのドラマがあった

でも

それはあなた達は知らない

私があなた達のドラマを知らないように

沢山のドラマがその花にもあったはずなんだ

だから

なんで？

どうして？

他に何か方法があったんじゃ？

とか

考えること自体がナンセンスなんだ

人はいつか土に

花もいつかは散る

その花にできることは

ナンセンスな気持ちを抱えることじゃあない

散りゆくその日まで

凛と咲くその花を見守ることだけ

その花の

色を

香りを

美しさを

力強さを

自分が感じたままに

見守ることだけ

それだけでいいではないか

どうか

散りゆくその日まで

凛と咲き続けられますように

キレイだな