3.11という日 カワシマ

今でも覚えてる

あの日

どうやって家に帰ったのか

電車は止まり
海岸線の街灯は消えていた
マンホールから水が噴きだし
車は一時間かけても、数百mしか進まなかった

心のどこかで、非現実的なその日を浮かれて過ごしていた

帰りのラジオで

次の日の朝のニュースで

事の重大さを知った

夢でもなんでもなく
実際にこの日本で起きた事なんだと
やっと気づいた

あの直後は、歌を歌うなど以ての外といった風潮だった

でも歌った

非難も称賛もあった

とにかくみんなが怯えていた

みんながどうしたらいいのかわからずにいた

何が正解で、何が不正解か

何かを叩かずにはいられなかったし
何かにすがらずにはいられなかった

しばらくして日常が戻ってきた
本当はまだ戻ってきてないのかもしれないけど

少なくとも自分の周りには戻ってきたように思える

そして忘れる

少なくとも忘れていた

でも、思い出した

完全に忘れるなんてできない
かといって毎日その日の事を思いつづけるのも無理だ

事実できてなかったし

できるようになりたいとも思わない

でも思い出せなくはなりたくない

とても大きな一日だったから

今年の3.11は稲毛K'sdreamで歌う

全国各地で色んな行事がきっとあるだろう

どこかに行けよ
とは言わないし、思わない

でも、

思い出す日位には、なるといいなと思う

まとまらないけど

今日はそんな事を考えた夜だったんだ